《UCDA》一般社団法人 ユニバーサル コミュニケーション デザイン協会《UCDA》一般社団法人 ユニバーサル コミュニケーション デザイン協会
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開発の背景

1. 金融機関特有の課題

 金融機関をはじめとする顧客企業が発行する帳票類のうち、特に生命・財産に関わる重要通知物や請求書、申請書は、注意書きや重要事項説明など詳細な条件を記載するため、小さな文字が多用される傾向があり、可読性に課題があります。また、大量配布用の印刷物では、個人ごとに情報を送付する必要性から高速可変印字システムを採用する企業があり、オフセット印刷用の高精細なフォントに比べて、解像度の低いビットマップフォントを使用するケースが多く、読みにくさが指摘されています。

 これら顧客企業は、ユーザー保護の観点から、印刷物に記載された数字の識別性はもちろん、注意喚起文言など長文の読みやすさを各方面から求められています。こうした背景をふまえて、 UCDAでは視覚コミュニケーションの基本的要素である「文字」を生活者視点から徹底的に見直すべく、協会内理事・運営会員による「UCDAフォントプロジェクト」を設置し、議論と検証を重ねてきました。

 

2. UDフォントの定義と基準づくり

 現在、デザイン業界にUDフォントは多数登場しています。しかし、対象となるメディアごとにUDの定義が異なり、金融機関の帳票における読みやすさの基準はありませんでした。そのためUCDAは、生活者の生命・財産にかかわるコミュニケーションにおいて、見やすく読みやすい文字の基準となる評価ガイドラインを策定しました。

 ガイドラインには、情報の送り手、作り手、受け手がデザインを評価して改善に反映する「ISO13407人間中心設計」のプロセスを採用しています。UCDAはこのガイドラインに準拠して開発され、文字単体の視認性・判読性と文字列の可読性について一定の基準を満たした書体をUCDAフォントとして認証し、普及を促進してまいります。(→UCDA認証制度を参照)